「Sound Blaster X3」が届きました。が……!

Creativeの外付けUSB DAC「Creative Sound Blaster X3」が届きました。思わせぶりな記事タイトルですが、動くのは普通に動きました。USBを刺して繋げるだけで、ドライバをインストールしなくても音が出ます。出ます……が、ここから若干の悪戦苦闘。Creativeといえば、物はいいのにソフトウェア回りがグダグダで、ハード以外の面で評価を下げている事で多分お馴染みのメーカー。十年以上前に購入したSound Blaster X-Fiも、ドライバはやたら種類があるわ、バージョンによっては強いホワイトノイズが入るわ、挙げ句はドライバのインストール途中でOSごとフリーズするわと、とんでもないじゃじゃ馬っぷりだったんですが、その片鱗を改めて見せつけられました。

まず、ドライバとコンソールアプリがセットでインストール出来るんですが、これらをインストールしてもアプリがX3を認識しない! デバイスが無いとか言われます。USBを抜き差ししたところファームウェアアップデートしますか? と出てきたのでアップデート。……やっぱり見つからない。いきなり困ってGoogleさんにお伺いを立てると、「一旦全部アンインストールしてから、セーフモードでインストールしろ」との事。素直にそのお告げに従うと……認識しました! 

いきなり躓かされるとは全くCreativeは相変わらずだなあ……その後も色々設定を弄っていたんですが、何かのボタンを押してモードを切り替えたらイヤフォンの音量が突然爆音になって耳がつぶれかけました。相変わらずって笑ってられるレベルじゃねえ! 更に、個人の耳の形に合わせて音を変化させるSuper X-Fiという機能があって、これが自分の耳をスマホで撮影するんですが、またこれが自分一人で出来るような代物でなく、何回やっても上手く行かずに断念。

それから標準で音量がめたらやたら大きい。Windowsの音量は100段階な訳ですが、これを10とかまで下げてもまだ大きい。仕方がないので、バランスを下げて調整しました。

とまあこんな感じで相変わらず癖が強くて困りものなんですが、どれくらい音が違うのかと半信半疑だった私でも、初めて繋いで音を出した時は確かに違う……ような気がしました。音の感想なんて人それぞれで、その手の感想でよくある「音の輪郭が」とか「解像度が」とか、なにいってんだこいつって感じでしたが、確かにそう表現する以外にないクッキリ感を受けました。オンボードの音は、現在最上位のALC1220でも、若干ぼやけた感じだったんだなあと。

ただこれ、そんな拘るところかと言ったらそうでもなく、一万円とか出して買うほどの価値が誰にでもあるかと言われると、もはや趣味の領域でしょうね。昔ならいざ知らず今時はオンボードでも十分すぎる性能と出力機能を持ってますからね。そんな中、これは凄いと思ったのはマイク周りの機能です。想像以上でした。

Windows直挿しで出来る設定とは、機能も能力も段違いです。マイクから距離を離してもしっかり拾う(正確には拾った音を加工してるのでしょうが)、音質もちゃんと聴けるレベルと、マイクがワンランク上の性能になった感じです。ただ気を付ける事として、もしかしたら弄ってる内に変なところを触ってしまったのかもしれませんが、デフォルトでマイクモニタリングがオンになっているらしく、この設定に気付かないとマイクがノイズを拾い続けて「音悪いなあ、これ壊れてるんじゃ?」と思いかねない点ですね。私もこの箇所を見るまでは、ん?あれ?と思ってました。

とまあここまであまりいい事を書いてないような気もしますが、私自身も13年ほど付き合いのあるメーカーですし、Sound Blasterの性能・評判は周知の事実だと思いますので、音質やマイク音の向上、また自分に必要な入出力を兼ね備えている機種を選択して購入するのは、決して悪い選択肢では無いでしょう。少なくとも音が悪くなるという事はありませんし、ニーズに合わせて多種多様な商品が出ていて、数千円で買える手頃な機種もありますので、こういった物を今まで使った事が無い人が試しに手を出してみるのもよいと思います。


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