「ダイの大冒険」第29話、うおおおお！ギガブレイク！！

ついに来たクロコダインさん一世一代の名シーン。バラン戦は全てが後の伏線となっていて、細かな要素一つ一つが後々繋がってくるのが素晴らしい、まさに中盤の山場。旧アニメではこの直前で打ち切りだったんだから酷い話です。

今週どころか先週の時点で半分ネタバレ状態だったボラホーンさんはさっさと消えて頂いて、「あ、これ声の時点でなんかあるな」とこれまた公式ネタバレ状態のラーハルトさん、ヒュンケルといい敵同士でも戦い終われば皆兄弟と言わんばかりに物分かりがよすぎる。

まあ元が少年漫画だからというのも多少はあるのでしょうが、どうしても「男らしい」とか「正々堂々としている」キャラが優遇されて、そうじゃないキャラ……ザボエラとか、ぐわあああ！が一人歩きしたクロコダインなんかは割を食ってしまいます。読者はそれぞれに魅力を感じていればいいんですが、物語的にも報われなかったり、ヘイトを集めたまま退場したりするので、悲しい所ですね。

そして待ちに待ったクロコダインの「バラン、ギガブレイクでこい」　わざわざ敵の最大の必殺技を要求するこのシーン、漫画的にはバランの強さとクロコダインのタフさを表現する場面なんですが、これがただそれだけでは無いという、物語として意味のあるシーンにもなっているというのがいいですね。単なる「見せ場」というだけで終わっていない。でもクロコダインの吹っ飛び方が聖闘士星矢っぽかったのが面白かった。うろたえるな小僧共！

最近は落ち着いてきたようなのですが、ドラゴンボールのヤムチャのようなキャラという風に思われたりしがちなクロコダインさんが、正当に評価されるようになってほしいと常々思っています。

ぱっと見の派手さや分かりやすい格好良さは無いですが、いなかったら数回は全滅していただろう重要な仲間として、もっと正当な評価を受けられるようになってほしいですねえ。

最後にイケメンダンディのバランさんがこんなになっちゃった！の竜魔人化。骨やら肉やらがめきょめきょ生えてきた。ドラクエ5辺りのラスボスみたいな変化ですね。痛そう……こういう変身って戻る時が気になりますよね、生えてきたところがしゅっと引っ込んでいくんでしょうか。逆回転だったら面白いのに。

次回予告……ついに来てしまうのか。